冷めたサンドイッチ

これくらいの時間に帰宅するとなると、

帰り道に小腹が空くから 何か食べたい。

軽食の代名詞 サンドイッチを、NewDaysもとい、Kioskで買って食べるのが恒例なのだが、

さすがに電車の待ち時間が長いとあたたかいものが食べたくなる。

 

緊急事態宣言下なので、

飲食店は駅ナカでもテイクアウトのみ。

あったか〜い 飲み物が売っていただけありがたかったけれど、夕食難民に同情する。

 

感染予防でトレーでの金銭受け渡しなんだけど、荷物の多い私を気遣って、レジの方は受け取りやすいようにお釣りを手渡ししてくれた。

 

サンドイッチは冷めてなんていなくて、

初めから冷たい場所で保存されてただけなのに、わたしは こんな冷めたサンドイッチを食べさせやがって世界を呪うぞと言わんばかりの大口を開けて 最低咀嚼回数を更新する勢いで食べ切ってやった。

 

ホームを覗けば、仲の良さそうな男女が楽しく談話しているではないか。

そういえば、昨日も 華金だかなんだか知らないけれど、改札近くで 楽しそうにしてる男女がいたなぁ。

 

グリーン車に乗ってやろうかと思ったけれど、わざわざ空いてるであろう列車に課金するのもよくないと思い、せめて 旅行気分を味わいながら帰ろうと、ボックスシートの空席に向かおうと決意した。

 

ソーシャルディスタンス挟んで隣に並んでいた男女はきっと、ボックスシートに座りたかっただろうけど、わたしは譲る気がないので、4人が向かい合えるシートに一人で座った。

 

反対岸にも、私同様 一人でボックスシートに腰掛けている女性がいた。

 

だれも悪くない世界の中で、何に争っているのかしらないけど、このまま最寄り駅まで運ばれて行こうと思う。

 

寒さを凌ごうと欲張って 一気飲みした紅茶が腹の中で暴れている。

 

お腹がいたい。

 

 

おねむりん。